釣りは「仮説思考」だ。
仮説思考とは、「おそらくこうなるかな」と先を見通していく思考方法です。船釣りは、船長が魚のいる場所に連れて行ってくれます。魚がいる場所なので、「どうすれば釣れるか?」を事前に準備します。
釣り人は、船に乗る前、極端に言うと、釣り船を予約した時、例えば1週間前から、釣りがはじまっています。当日の釣りの仮説立てが始まっています。(笑い)
来週乗船予定の釣り船の釣果を見て
・たくさん釣っている人はどうやっているんだろう?
・鯵以外の大物(ワラサ・真鯛・ヒラメ)はどうやって、どんな餌をつかっているか?
・相模湾のマグロはどんな仕掛けか?どのような釣り方か?
を想像します。
その想像をしていると、いてもたってもいられなくなり、釣り具屋さんに足を運んでしまうんです。これは準備なんですが、釣行当日に「狙った」(仮説)を実行します。これで、本当に釣れちゃうと、仮説が当たり、精度が高まったと評価します。釣れたことも本当にうれしいのですが、ラッキーパンチが当たったのではなく、狙って当てたという感じがあるんです。至福の時は、まさにその瞬間なのです。
こういう事前の仮説建てと準備、検証結果という構造で成り立っているのです。それでも仮説道理にいかないことが大半です。釣れないときは、餌・仕掛け・おもり・誘い方など工夫を凝らします。
仮説→実行→検証→修正
釣り人の腕とはこの繰り返しになるのです。なぜか船内で一人だけ爆釣している人がいます。その方は運に恵まれているだけとは思わないんです。幾度となく、「仮説→実行→検証→修正」を行い、そうやったら釣れるかの精度を上げてきた人なんです。そう、常連さんはそういうことで、毎週釣に行っていると、釣れるトレンドや経験値が異なります。
PDCAとは、
• Plan(計画)
• Do(実行)
• Check(評価)
• Action(改善)
「PDCAサイクル」という言い方もありますが、これはPDCAの最後のステップ、Action(改善)が終了したら、また最初のPlan(計画)に戻って循環させることを意味するものです。
結果がすべてだとおもいますせんが、幾度となる度重なる仮説とチャレンジと反省。これをもって力をつけていくんでしょう。やはりただの運ではないのが、「釣り」なんです。
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