2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され09年有罪改定になったと記載があった。優秀な方の墜落後の人生か通常の凡人では見えない世界観のような気がする。
本の内容が60歳以降の生き方の指南書ですが、幸せな還暦後がイメージできなかった。うーんなぜだろう。
佐藤優氏
1960年東京都生まれ。作家、元外務省主席分析官。
1985年、同志社大学大学院神学研究科修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。 その後本省国際情報局分析第一課で、主席分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。
2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され09年有罪改定。現在は執筆や講演、寄稿などを通じて積極的な言論活動をしている。
還暦は60才。私はあと6年、まだ6年。
孤独と不安、人間関係や、仕事、メンタル、健康、お金の問題、そして最後に死との向き合い方について語られている。
誰もが訪れる老いとの考えたを今から準備することはなにか?老害と呼ばれないように配慮したい。
本書の中で、働き方5つのパターン。大胆な攻略はない。あまり期待せず、ミニマムにやっていく。還暦を過ぎた後、仕事の目的を明確にすること。
「マイナスのミニマム化」「夫婦それぞれの時間と場所の確保」「働きがいと自己実現」この3つに絞りこまれる。
ナショナリズムについて
高齢者を襲うナショナリズムという病アーネストゲルナーというイギリスの哲学者が「民族とナショナリズム」という本でナショナリズムの本質を考察しているナショナリズムは国民国家が誕生し、産業社会が誕生することによって必然的に生み出された。産業社会はその進展とともに、必然的に貧富の差を生み出す。この格差は当然、人々に不満と怒りの感情を呼び覚ます。ナショナリズムは、それを解消するための手段としてもつかわれる。不安から国民の目をそらすために、あえて他国を悪者にして攻撃する。ナショナリズムを高めることことで、内部の矛盾や緊張をごまかすというのが国家の常套手段でもある。
キリスト教や仏教など、本来の宗教は今やかつてのような絶対性を持っていないがその代わりに現代の宗教と呼べるものが4つある。それは「拝金教」、「出世教」、「偏差値教」、「ナショナリズム」。
還暦を過ぎると、拝金、出世の価値はしぼんで行く。最後に残るのがナショナリズム。陰謀論に引っかからないようにと。
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